当別改良
当別改良
2006-07-28- 工事名道央圏連絡道路 当別町 蕨岱28線改良工事
- 施 工 者㈱中山組
- 工 期平成18年3月24日~平成19年3月8日
- 施工地帯広市
- 概 要
地盤改良工…サンドマット工平均厚t50㎝ 面積A=4.420㎡
粉体噴射攪拌工 L=6.2m~23.5m N=1.826本
橋梁基礎工…場所打杭工 Φ1200㎜ L=46.0m N=24本
函渠工…28線函渠工 W=6.5m×H4.3m×L=93.0m N=1基
舗装工…車道舗装工 A=606㎡
構造物撤去工…旧橋梁撤去工 W=7.5m×H=7.5m×L=2.7m
仮設工…水路切替工 L=40m
防塵対策工 防塵ネット H=5.0m L=450m
こちらの現場では国道275号線をまたいだ国道337号線の新たなルートをつくるための地盤改良と、国道337号線をくぐる地下道(町道28線)の施工をしています。現場の地質が軟弱地盤であるため、杭を工区の外周に沿って地下に打ち込み地盤をしっかりさせます。 久しぶりに夏らしく暑い中、現場代理人の佐藤(勇)さん、吉川さんに案内していただきました
現場周辺は民家よりも麦畑が多いことや、搬入口が国道沿いのため騒音や振動への影響は少ないようです。周りの畑へ砂が飛んでいかないように現場を防塵ネットで囲んでいました。国道の交通量が多いため少し騒がしいですが一歩畑側へ入ると麦畑の広がるのどかな風景の現場でした。
粉体噴射攪拌装置(DJM機)で地下23メートルまで掘り下げセメントを流し込み、直径1メートルの羽で周りの土や砂利と攪拌して杭を作っていきます。1つの杭を作るのに2時間ほどかかるそうです。現場の外周にこの杭を何本も連続させて打っていき、地下には壁のようなものが出来て盛土のすべり破壊や地盤のゆがみを防ぎます。また、構造物自体の沈下防止用としても打たれます。今はDJM機を組み立てている最中だそうです。混ぜるセメントの比率などを室内試験で検査し計画を立ててから杭打ちの作業を始めるそうです。左上の写真はセメントを機械まで送り出す装置です。杭を打つDJM機とこの装置はセットで現場内には2組ありました。毎日5、6回も運搬車が来てセメントが補充されるそうです。
こちらは国道337号線建設による盛土区間のため、町道を横断する部分にボックスカルバートを施工しています。このボックスカルバートは、規模が大きい構造物のため既製品は使わずに、現場で鉄筋型枠を組み直接生コンを流し込み施工しています。完成後は、国道337号線の下になるこのボックスカルバートを町道として車が利用するようになります。取材当日はコンクリートを打ったばかりの状態でした。
新入社員の吉川さんはGW明けから現場入りし、当別改良が初めての現場ということで張り切っていました。測量など色々と頑張っているそうで真っ黒に日焼けしていました。 車で通ると何秒かで通り過ぎてしまう道は「計画、組み立て、施工」などいくつもの工程と時間をかけて出来あがっているということが実感できました。まだまだ暑い時期が続きますが、体調に気をつけて頑張って頂きたいです。政田所長、佐藤さん、吉川さんご協力ありがとうございました。
(記事-佐藤、写真-小笠原)