滝野森林体験施設

滝野森林体験施設

工事名滝野公園 森林体験ゾーン拠点建築施設外一連工事
発 注 者北海道開発局札幌開発建設部
施 工 者中山組
工  期2005.09.08~2006.03.20


概 要

沢の教室 RC造、地上平屋建
         建築面積:132.0m2
         延床面積:132.0m2
    森の教室 RC造、地上平屋建
         建築面積:105.12m2
         延床面積:105.12m2

こちらは、滝野公園内にある滝野森林体験施設の現場です。こちらの現場では、園内の森林体験ゾーンの中に、「沢の教室(沢のキャビン)」と「森の教室(森のキャビン)」(森の教室は基礎まで)の新築工事、この他に既存の施設の改修工事が行われております。

竹内所長と西本さんに現場を案内していただきました。

事務所から滝野公園の入口までは、車で5分ほど、公園入口から現場までは、さらに10分ほどかかります。園内に入ると道は非常に細く入り組んでおり、路面は圧雪アイスバーンで乗用車でもスリップしてなかなか登れない道もありました。この道を大型のトラックやクレーンが利用していると聞きとても驚きました。

この現場に来た当初は、携帯電話の電波が非常に悪かったため、電話をかけるため事務所と現場を、多い日で5往復もしなくてはいけなくなることもあり大変苦労されたそうです。

路面は圧雪アイスバーンでした

トラックやクレーンがこの道を登って現場まで行くそうです
右寄せ

まず、始めに向かったのは、「沢の教室」の施工場所です。平成17年12月1日現在では、基礎のコンクリート打設が終了しており、この後外壁の鉄筋を組み、外壁にコンクリートを打設します。コンクリート打設は、12月24日を予定しているそうです。この基礎を囲んでいるシェルターは、コンクリートの温度を下げないようにするためのもので、ヒーターを使って室内の温度を平均10度に保っています。コンクリートが、硬化する前に凍結してしまうとコンクリートの強度が弱くなってしまうらしく、それを防ぐために暖められているそうです。

「沢の教室」ができるこの場所は、水路と保存樹林に囲まれた位置にあり眺望が良く、沢の景観をコーヒーなど飲みながら楽しむことができる施設となる予定です。施設のイメージは、水辺に浮かぶカフェです。

「沢の教室」全景

シェルター内の様子

シェルター内の様子

次に「森の教室」の施工場所に向かいました。「森の教室」は、傾斜地に4箇所配置される予定で、当社は4箇所の内、2箇所を基礎まで施工します。

平成17年12月1日現在、この場所では、傾斜地の土を切り盛りが終わり、施工場所までの道路整備を行っている最中です。この道路は、資材搬入や工事車両の移動など工事を行うための道路で、「森の教室」が完成した後、この道路は、再び山に戻されます。こちらは、建築工事の現場なのですが、「建築の現場でこんなに土を動かすのは、珍しい」と竹内所長はおっしゃっておりました。

「森の教室」は、野鳥の観察や学習を主体とした施設で、室内には木のオブジェ、壁面にはパネルや写真等も展示される予定です。また、「森の教室」4箇所の建物中央部に園路と連続する通路が設けられます。

傾斜地

工事用道路

工事用道路

左-竹内所長、中央-西本さん

平成17年12月1日、現場の進捗率は36%、工事終了は平成18年3月20日の予定です。これから寒さも厳しくなり、体力的にも大変な時期を迎えますが、健康に気をつけ無事故無災害で工事を終えられるように頑張って下さい。お忙しい中、取材協力ありがとうございました。
(記事-小笠原、写真-勝井)