占冠高速

占冠高速

工事名北海道横断自動車道 本流東工事
発 注 者日本道路公団
施 工 者中山・萩原 特定建設工事JV
工  期2005/07/15~2008/12/25


概 要

総 延 長 L=3008m
     【道路掘削】V=59,791m3
     【盛土工A】V=53,724m3
     【盛土工B】V=347,791m3
     【法 面 工】張芝、種子散布、補強土壁等 一式
     【用排水工】一式
     【溝 渠 工】C-Bx 2箇所、C-P 5箇所
     【橋 梁 工】東占冠第1橋~第4橋のうち、
             橋脚 4基、橋台 7基
     【擁 壁 工】現場打ちコンクリート擁壁 L=188.73m
     【附 帯 工】一式

こちらは、占冠高速(北海道横断自動車道 本流東工事)の現場です。

北海道横断自動車道の千歳恵庭JCT(ジャンクション)以東区間である道東自動車道は、将来的に札幌市と釧路市・北見市を結ぶ高速道路として現在建設中です。現在、札幌から釧路方面へ向かう区間の中で、札幌~夕張、清水町~本別町までは完成しています。夕張~清水町を繋ぐ工事が進められていますが、今回取材に訪れた工事は占冠からトマムまでの道路のうち、約3キロを行っています。

取材当日は例年よりも初雪が遅れていて、いつ降り出してもおかしくない時期のため現場は多忙を極めていましたが、そんな中、現場代理人である佐藤 広徳さんにお話しを伺ってきました。

建設中の橋台(その1)

建設中の橋台(その2)

完成した橋台

上記写真は、高速道路を支える橋台を施工している様子です。2007年3月までに3基の橋台を作り、冬期に1基を建設予定とのことです。来年の春からは車が走る部分である上部工を建設し高速道路が完成していきます。

夕張方面へ向かう風景

手前に流れている鵡川

川を横断する橋脚を立てるために掘削しています

ししゃもで有名な鵡川(むかわ)が工事現場を縫うように流れているため、担当する区間の現場は4カ所に寸断されてしまうそうです。そのため仮橋を2カ所に建設して重機や資材、職員の移動を行っていますが、仮橋での移動が困難な場合は一般道に出てから移動するという形を取らざるを得ないため、その点は大変注意を払っているとのことです。また、ししゃもの生息を脅かさないように環境に配慮しながら、河川担当の方と協議を行って施工されています。

トマム方面へ向かう風景

事務所内の様子

現場担当の筒井さん

現場事務所の裏手が山菜の宝庫となっていて、鹿やリスなどをよく見かけるそうです。冬は零下30度を下回る日もあるとのことで、冬期工事は辛いものがあると思いますが、現場の皆さんは完成に向けて頑張っておられました。2008年12月25日完成に向けて無事工事を終えて欲しいと思います。大変お忙しい中取材にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
(写真・記事 田畠)