滝川市メガソーラー

滝川市メガソーラー

工事名伯東滝川メガソーラー発電所建設工事
原発注伯東(株)
発注者荏原電産(株)
施工者(株)中山組
施工場所滝川市
工  期平成25年4月1日~平成25年8月31日


工事概要

基礎杭工 1,300本、
架台設置工 109基(ソーラーパネル7,344枚)、
受変電施設基礎工 2箇所、外周フェンス工 1,480m、
門扉工 7基、見学台工 1式、除草・伐採・植生工 1式、
仮設工 1式

滝川市滝の川町の広大な敷地内に、大きなソーラーパネルが多数設置されているこちらの現場は、最近では住宅の屋根にもよく見かけるようになったソーラーパネルによる発電所設備設置工事の現場です。昨年より、資源エネルギー庁による「再生可能エネルギーの固定買取制度」の開始に合わせ、市有地での大規模太陽光発電所の設置運営の公募が滝川市でも行われました。

今回は伯東㈱・荏原電産㈱が受注されたご縁もあり、中山組が工事を請負い、こちらの施設を施工する運びとなりました。さて、気になる完成後の施設の設備容量は最大1,750kwで、数値の通りメガワットの発電量を誇ります。ソーラー発電施設の規模としては中規模との事ですが、一般家庭で使われる電力の約600倍の電力を発電できるそうです。

直線的な配列で設置されたソーラーパネル

雪を落とすために35度に傾斜がついています

また、当現場はA工区、B工区と2工区に渡り、総敷地面積が39,000㎡もあります。そこにソーラーパネルを支える長さ3.5mの基礎杭を1,300本打設し、その上に68枚のソーラーパネルを固定する架台を109基も設置するという工事です。杭の打設時には高さを正確に合わせる必要があり大変苦労されたそうです。

本来、ソーラーパネルの設置に関して、本州方面ではパネル面をほぼ真上に向け、地上高も低く設置するそうです。しかし、ご存知の通り滝川が豪雪地帯であることを考慮し、設置角度は南向き35度、地上高は1.8mとし、雪が積もっても滑り落ちる様に工夫されているそうです。また、丈の高い雑草が生い茂ると発電効率が低下するため、丈が低く育つクローバーを予め地面に植える工夫もなされるそうです。

岡本係長   志田所長

意外だったのが北海道の様な涼しい気候の土地よりも、太陽の光が燦々と降り注ぐ気温の高い土地の方がソーラー発電には適しているのだと思っていましたが、実は日照時間がほぼ同じであれば、涼しい土地の方が発電効率はいいそうです。また発電した電気は蓄える事ができず、北海道電力に売却する訳ですが、電力の安定供給の為、現状では買取枠に制限があります。しかしこの制限を緩和するため資源エネルギー庁は200億円投資し蓄電設備を北電に設置する事が決まったそうです。東日本大震災以降、安全でクリーンなエネルギーを期待する世論の声も高く、上記の理由などからもソーラー発電の導入数も増えていのではないでしょうか。工期も終盤に近づいており、完成間近の現場を取材させて頂きました。生憎の雨模様の中、発注者の荏原電産㈱柳瀬様、志田所長、岡本係長に取材にご協力頂きました。どうもありがとうございました。