晩翠遊水地排水門

晩翠遊水地排水門

工事名石狩川改修工事の内 晩翠地区遊水地排水門工事
発注者札幌開発建設部
施工者中山組
施工場所南幌町晩翠
工 期平成25年9月18日~平成27年2月9日


工事概要

施工延長 L=140.0m
河川土工 掘削工V=22,200m3、盛土工V=19,300m3
地盤改良工 MITS工法φ1,200 N=310本
水門本体工 作業土工 V=7,200m3、既製杭工 N=161本、
    矢板工 N=265枚、躯体工 V=3,409m3
法覆護岸工 A=3,852m2
コンクリート管理橋上部工 プレテンション桁 N=9本
仮設工 二重締切工 Ⅲ型 N=966枚、地盤改良工(PB工法)
V=9,670m3、盤ぶくれ対策工 Ⅲ型 N=576枚

こちらの現場は、千歳川流域の洪水被害を防ぐ治水施設として整備が進められている6か所の遊水地のうち、南幌町の晩翠遊水地に排水門を新設する工事です。この工事は、WTO(世界貿易機関)の政府調達協定により海外業者も参加できる一般競争入札工事として発注された大規模工事で、排水門は躯体3,409m3とかなり規模の大きな構造物となっています。

遊水地とは、河川に接する土地の一部を堤防で囲み、その中を掘り下げて造る治水施設で、越流堤・周囲堤・囲ぎょう堤・排水門から構成されており、増水で越流堤を越えて侵入してきた水を貯め、川の水位が低下した段階で排水門を開き水を流します。晩翠遊水地では、洪水時調節容量として540万m3の水を貯めることができます。ちなみに、この排水門と同じく晩翠遊水地の周囲堤も当社が施工しています。

現場全景

現場訪問時での進捗率は77%、排水門本体のコンクリート打設は3,409m3のうち86%ということでしたが、まだ施工中とはいえ、その大きさには圧倒されるものがありました。本体基礎には鋼管杭を打設する剛構造となっており、また、現場は軟弱地盤なので、鋼矢板二重締切で盛土を安定させ、小型ベースマシンを用いて攪拌翼と中圧噴射の併用により円柱状の改良体を造成して周辺地盤の変位を抑えるMITS工法という地盤改良を行っています。コンクリート打設においては、急激な温度変化によるひび割れを防ぐため保温材を張るなどの品質管理に努め、風の大変強い所のため足場からの墜落、転落防止対策には特に細心の注意を払っているとのことです。千歳川の上流下流の水位情報を毎日チェックしているそうですが、8月初旬の大雨では千歳川の水があと50cmで堤防を乗り越えてくるというところまで増水したそうです。全国各地で台風や豪雨による水害が増えている昨今、治水事業はさらに重要度を増してくるのではないかと感じました。

左から金子さん、砥石さん、池本さん、船木所長

取材時は台風11号が接近して強風の中だったにもかかわらず、丁寧に説明して頂いた船木所長をはじめ、職員の皆さんには取材にご協力いただきありがとうございました。体調に気をつけて竣工まで頑張って下さい。