中山社長の現場視察NO.123 江部乙北西ほ場→石狩川深川市災害復旧→妹背牛中通西工区ほ場→雨竜4丁目東1南ほ場→H29新北部ほ場→滝川再開発金融棟

中山社長の現場視察NO.123 江部乙北西ほ場→石狩川深川市災害復旧→妹背牛中通西工区ほ場→雨竜4丁目東1南ほ場→H29新北部ほ場→滝川再開発金融棟

 平成29年8月8日、中山社長の現場訪問が行われました。今回は「江部乙北西ほ場」、「石狩川深川市災害復旧」、「妹背牛中通西工区ほ場」、「雨竜4丁目東1南ほ場」、「H29新北部ほ場」、「滝川再開発金融棟」の土木5現場、建築1現場を訪問され、現場取材として同行させていただきました。各現場担当の方々にはお忙しい中時間を割いて丁寧に対応していただきありがとうございました。
(滝川総務部 宮森 彩衣果)

江部乙北西ほ場
工事名称:経営体 江部乙北西地区 42工区
施工場所:滝川市江部乙町
施工期間:H29.3.28-H30.1.19
現場担当者:佐藤 聡也、金村 盾一、光原 周平

最初に向かったのは江部乙町にある「江部乙北西ほ場」の現場です。この現場では農産物の安定的な生産と農業経営の体質強化を目的とし、より良い農地にするほ場整備を行っています。施工面積は11.1ha、内容は区画整理工・暗渠排水工・付帯暗渠工・用水路工・排水路と多岐に渡ります。こちらの受益者は2名と少なく、ほ場の現場では大変珍しいと社長も驚かれていました。
佐藤所長はほ場の現場を担当するのは初めてとのことでわからないことも多く苦労されているそうですが、受益者の方への聞き取りやコミュニケーションをしっかりとることを心がけるなど、信頼関係を大切に取り組んでいる様子が説明をしていただいたお話から伝わってきました。今後の落水・稲刈り後の施工についても、作業員等の不足が懸念される為、下請け業者との打合せを密にして工程管理を行い無事無災害にて工事完了したいとお話してくださいました。
お忙しい中、対応していただきありがとうございました。


石狩川深川市災害復旧
工事名称:石狩川右岸深川市向陽橋下流地先災害復旧工事
施工場所:深川市深川町・深川市音江町向陽
施工期間:H29.5.17-H29.10.
現場担当者:村上 雄一郎、春木 康平

次に向かったのは深川市の「石狩川深川市災害復旧」の現場です。昨年8月に発生した台風による大雨の影響により4水系4河川で計画高水位を越えるなど北海道内では複数の河川において大きな出水となり、家屋や農地などが浸水する被害に遭いました。こちらはそのうちの石狩川水系石狩川での溢水により浸食した向陽橋下流の河岸部において、矢板護岸(281.51m)、根固めブロック設置などの護岸工事を行うことにより河岸を保護し、洪水に負けない「安全な堤防」をつくるための工事です。
雨による河川の増水や設計変更の要素も多々あり、対応等に時間がかかるなど苦労する点も多いようですが、河川の増水が瞬時にわかるウェザーチェックや風速がデジタルで表示される緊急警報システムを導入し、そういった天候などによる状況の変化にもすぐに対応できるよう工夫しているそうです。
訪問時は天候も良く増水していないにも関わらず、水面と作業床が近いように感じました。常に危険が伴い最後まで気が抜けない作業が続くと思いますが、引き続き安全第一で無事完成することを願っています。お忙しい中、ご協力ありがとうございました。


妹背牛中通西工区ほ場
工事名称:妹背牛地区 中通西工区区画整理工事
施工場所:雨竜郡妹背牛町
施工期間:H29.03.31-H30.1.19
現場担当者:小笠原 智、渡辺 昭彦、西股 正

次に向かったのは「妹背牛中通西工区ほ場」の現場です。あいにく所長の小笠原さんは不在で会えませんでしたが、渡辺さんと西股さんが出迎えて下さいました。
こちらの現場もほ場の整備工事で、施工面積が31haと今回訪問したほ場の現場の中で最も広く、工種も整地工・暗渠工・排水工・農道工・用水路工など多岐に渡ります。
整地工はほぼ終了してパイプを土中に埋める暗渠工事へ入り、この日はインタードレーンという自動埋設機械を使用して疎水材の投入作業が行われていました。掘削溝内部に埋設した排水管の上部に疎水材を投入することで、土中の水が排水管に流入しやすくなり、水はけの良い水田になります。
本工事と二次整備、客土工の土取場の整備など工区が離れていることや、妹背牛地区区画整理事業が最終年度になること、地域特性上のルール等もあり、施工管理には苦慮しているそうですが、天候に恵まれ進捗は順調とのことです。
工期まであと5ヵ月、暑さも落ち着き冬に向けて気温も下がっていきますので、風邪など体調にお気をつけて無事竣工を迎えてください。お忙しい中、対応していただきありがとうございました。


雨竜4丁目東1南ほ場
工事名称:雨竜暑寒地区 四丁目東一号線南工区区画整理工事
施工場所:雨竜郡雨竜町
施工期間:H29.3.31-H30.1.29
現場担当者(中村 一成、植田 和紀

先ほどの現場から10分ほど車で移動して雨竜町へ。続いての現場は「雨竜4丁目東1南ほ場」です。こちらのほ場では整地工・暗渠排水工・農道工・用水路工・排水路工を行っています。整地工は、東西の高低差が大きく1ほ場あたりの運搬土量も多いため、ブルドーザー8台とキャリアダンプを使用して施工にあたったそうです。整地工開始当初の6月下旬は雨が多く進捗に影響が出るのでは心配したそうですが、それも杞憂に終わり作業は順調に進み現在は60パーセントの工事が完了しているとのことです。
また、現場のすぐ近くに小学校があり、資材搬入時に通学路を通らなければならないため、時間帯によって通行止めにしたり、工事関係車両の調整を図るなど児童や地域の方々の安全対策にもしっかりと配慮されていました。
今後はほ場の石をひとつひとつ手で取り除くなど地道な作業が続くそうですが、気温も下がり厳しい環境下での仕上げになると思いますので、体調には十分お気を付けください。お忙しいところご協力ありがとうございました。


H29新北部ほ場
工事名称:経営体 新北部地区 41工区
施工場所:樺戸郡新十津川町
施工期間:H29.3.28-H29.11.30
現場担当者:前田 勇己、一安 政利(遠藤組)

次に向かったのは新十津川町大和地区にある「H29新北部ほ場」の現場です。事務所に着くと前田さんと遠藤組の一安さんが迎えて下さいました。以前にもこのあたりのほ場は遠藤組さんとの企業体で施工しており、今回もご縁があり、一緒に現場を案内していただきました。
こちらの現場も農産物の生産性の向上を目的としたほ場の整備工事です。主な工種は、整地工・暗渠排水工が札幌ドーム約3個分にあたる18ha、用水路工が980m、農道工が870m、土壌改良のための客土工が36ha(札幌ドーム約7個分)で、その客土の量は26,000m3、大型ダンプ5,780台分にもなるそうです。
6月は雨が多く、水分を含んだほ場で重機を走らせるとほ場を痛めてしまうため状況確認をしながらの施工に苦労したそうですが、稲刈後から冬までの短い期間に施工しなければならなかった以前と比べて、夏季施工できることはより良い状態で丁寧な仕事ができるとお話してくださいました。現在、工事は順調に進んでいるそうです。工期はあと3ヵ月ほどですが、引き続き安全に留意して無事竣工を迎えることを願っています。
お忙しい中、対応していただきありがとうございました。


滝川再開発金融棟
工事名称:滝川市栄町3-3地区優良建築物等整備事業 第2期工事
施工場所:滝川市
施工期間:H29.4.11-H30.7.31
現場担当者:森下 修一、三浦 一謙、田辺 直樹

最後に向かったのは今回唯一の建築現場で「滝川再開発金融棟」です。田端本堂カンパニー・笹木産業との共同企業体で、旧滝川名店ビルを解体し、北門信用金庫が本店として利用するオフィスビルを新築する、建築物等整備事業の第2期工事です。
訪問時は解体工事が進み、すでに名店ビルの姿は無く、地下部分が上から覗き込めるような状態で、その反対側には解体によって出たコンクリート殻が現場敷地内に積まれていました。このコンクリート殻は通常は分別をして適切な処理場にてそのまま処分されますが、この工事では機械で細かく破断し鉄筋を取り除き、適する粒度に破砕・粉砕して再度堆積を行い、新しい建物の基礎に埋め戻しを行う作業工程をとっているそうです。正に再資源の有効利用です。
2代目滝川名店ビルは1980年に開店し、1991年に撤退、全館が空き店舗となりましたが、当時は滝川市中心部を代表する大型デパートのひとつで、多くの人が子供の頃に通った思い出のある建物でした。新しい建物ができていくのが楽しみな反面、やはり無くなってしまうことを寂しくも感じていましたが、形を変えながらもこうして残ることを知りうれしく思いました。
また、現場は国道と隣接しており、ベルロード側は春・秋2回の滝川祭り行事も有り、車や人通りも多く安全面での配慮が欠かせません。このように現場内で再資源化して場外への廃棄物の排出を減らすことにより、大型トラックの出入りなどの運行も抑えられ、環境に優しいだけでなく安全性の確保にも繋がります。
完成は来年7月の予定です。あと約1年となりますが、厳しい冬の季節をはさんでの施工になりますので体調に気をつけて、無事竣工を迎える日を楽しみにしております。お忙しい中、対応していただきありがとうございました。