中山社長の現場視察 No.85 沼田用水路→大鳳川河岸保護→大和新北部ほ場→花月新南部ほ場
中山社長の現場視察 No.85 沼田用水路→大鳳川河岸保護→大和新北部ほ場→花月新南部ほ場
2013-11-012013年11月1日に中山社長の現場訪問が行われました。
今回は、「沼田用水路」「大鳳川河岸保護」「大和新北部ほ場」「花月新南部ほ場」の土木4現場を訪問され、現場取材として初めて社長に同行させていただきました。
各現場の所長をはじめ職員の方々にはお忙しい中丁寧に対応していただきありがとうございました。
(滝川総務部 宮森)
沼田用水路
工事名称:経営体 沼中地区 66工区
施工場所:雨竜郡沼田町
施工期間:H25.7.23-H26.2.28
現場担当者:志田 博之、小田桐 健
初めに向かったのは雨竜郡沼田町にある現場です。現場事務所の近くにさしかかると所長の志田課長が道路まで出てきて迎えてくれました。
事務所で簡単な説明を受けて志田課長の車で現場へ移動しました。途中、「熊出没注意」の看板や整地・暗渠の施工個所がいくつか在り、素焼き土管と呼ばれるオレンジ色の管が布設の為たくさん配置されていました。
現場へ到着すると、パイプラインの作業が行われていました。パイプラインとは、地形の高低差を利用した自然圧により農業用水を配送する施設で、いわば農地を走る水道の様な役割をします。FRPM管と呼ばれる強化プラスチック複合管を埋設し、パイプラインとすることで水路の老朽化に伴う損壊や漏水等を防止できるそうです。
降雨による水がたまったり、稲刈りが終わらないと取りかかれない作業などもあり大変苦労されているとのことでしたが、天候に恵まれ順調に進むことを願っています。
大鳳川河岸保護
工事名称:石狩川改修工事の内 大鳳川上流左岸築堤河岸保護工事
施工場所:深川市他
施工期間:H25.8.24-H26.3.19
現場担当者:川西 耕太、日置 和歩
次に向かったのは深川市街の北側を東西に流れる大鳳川の現場で、護岸ブロックを両岸約750mに渡って布設する工事です。河岸の浸食を防止し、堤防の安全性の確保や河岸の保護を主な目的としています。
こちらの現場は9月半ばにも安全部のパトロールに同行させていただき、今回で2度目の訪問となりました。その時にまったく手つかずの草や木が覆い茂った状態を見せていただいたので、その時とかなり違う景色の変化に驚きました。それと同時に約1ヶ月半という期間での工事の進捗状況を目の当たりにして、現場の方々の優れた技量にとても感心させられました。
この日は矢板を打って水を抜いた河床部に根固ブロックを布設する作業が行われていました。この根固めブロックは3tもの重さがあるそうです。周りは田園地帯で農家が多くこの川の水が農業用水に使われているとのことで、抜いた水は一度水槽に移してきれいな水にしてから戻すそうです。こまめに排水を行いながらの作業はとても大変そうですが、こうした積み重ねが良好な景観につながり、地域の方々に親しまれる川になるのだと思いました。これから寒さも一段と厳しい冬の季節を迎えますが、体調には十分に気を付けて頑張ってください。
大和新北部ほ場
工事名称:経営体 新北部地区 64工区
施工場所:樺戸郡新十津川町
施工期間:H25.7.23-H25.12.27
現場担当者:池本 洋平
すっかり秋色に染まった木々を眺めながら次に向かったのは樺戸郡新十津川町にある現場です。事務所で説明をしていただいたのですが、まず施工個所の多さに驚きました。客土工が5箇所、暗渠排水が7箇所、用排水が9路線と全部で21箇所に点在し、現時点では5割ほど完成しているそうです。施工場所も分散していて工事施工位置図を見ただけでも大変な作業であることが伝わってきました。
今回見せていただいたのは客土工の現場です。トラックで土を運び、ほ場へ一山ごとに土を搬入しているところでした。こうして他から性質の異なる土を混入することで土壌中に不足している養分や保水力が補われ耕地の生産性を高めることが出来るそうです。農家の方の大変な努力によることはもちろん、こういったプロセスがあって私たちのところに作物が届けられていることを改めて考えさせられました。
今年は稲刈りの時期が例年より遅めで着手が遅れてしまったそうですが、安全面や健康管理に気をつけ竣功に向けて頑張ってください。
花月新南部ほ場
工事名称:経営体 新南部地区 62工区
施工場所:樺戸郡新十津川町
施工期間:H25.7.23-H26.1.30
現場担当者:前田 勇己
こちらも同じく新十津川町にある現場で大和新北部ほ場から車で15分ほどの地点にあります。この現場の主な工種は、ほ場自体の排水を整備する暗渠排水工と農耕時に使用する水路を整備する用水路工、ほ場の排水路を整備する排水路工の3つです。ほ場の地中に暗渠管(有孔管)を設置し、余分な水分を排出することでほ場の乾きを促進することと、ほ場へ水を直接注水できるようにすることを目的としています。
こちらの工事の地区では暗渠管の上に5~25mmのビリ砂利を疎水材として利用しており、疎水材の水の浸透効果によってほ場の地下水位が下がりやすくなるそうです。水位が下がるとそれまで農業機械が入れなかった田んぼが乾き、農機具による作業が効率よく出来るようになるなどの利点があります。ほ場によっては施工前に人力による排水を行わなければいけないほどの湿田もあり、施工効率の向上を図りながらも、ほ場を痛めないように注意して進めなければならない点が苦労したそうです。
先ほどの大和新北部ほ場の池本さんとこちらの前田さんは、ほ場の現場は初めてだそうですが、しっかりと取り組んでいるお二人の様子に社長も安心されたようでした。これから寒い季節になりますが風邪など引かないよう体調に気をつけて頑張ってください。