中山社長の現場視察NO.162 日高幌内川災害復旧→厚真富里急傾斜地→厚真タキノサワ川砂防→厚幌導水路東和下流→厚幌導水路美里外

中山社長の現場視察NO.162 日高幌内川災害復旧→厚真富里急傾斜地→厚真タキノサワ川砂防→厚幌導水路東和下流→厚幌導水路美里外

令和2年7月31日、中山社長の現場視察が行われ、「日高幌内川災害復旧」、「厚真冨里急傾斜他」、「厚真タキノサワ砂防」、「厚幌導水路東和下流」、「厚幌導水路美里外」の五つの現場に同行させていただきました。各現場の方々にはお忙しい中ご協力いただき誠にありがとうございました。

(経理部 村田 律子)

日高幌内川災害復旧
工事名称:30年災703号外日高幌内川災害復旧工事
施工場所:勇払郡厚真町
施工期間:R2.3.26-R3.2.10
現場担当者:三上 恭弘、渡部 拓海

まず初めに向かったのは、北海道胆振東部地震による土砂崩れによって埋まった川を新たに作り直す工事を行っている「日高幌内川災害復旧」の現場です。視察時の施工地では仮排水が流れており反対側で本設の川全長約740mのうちおよそ300mを掘削してブロックを設置している様子を見せて頂きました。
現場では、同じ工区内で60社ほどの他業者の方々が砂防工事や法面工事などが同時進行で施工されており、道路の共有使用や施工内容の管理など気を配らなければいけないことが多そうでした。
途中で施工協力会社の吉泉鉄筋の社長が挨拶に来て下さり、しばし中山社長とご歓談されていきました。近場で多数の工事が集中しているなかでの作業は大変だと思いますが、無事故無災害で竣工を迎えられるよう頑張って下さい。お忙しい中ご協力ありがとうございました。


厚真冨里急傾斜他
工事名称:厚真富里 急傾斜地工事
施工場所:勇払郡厚真町
施工期間:R2.5.19-R2.10.30
現場担当者:安井 浩貴

次の現場は「厚真冨里急傾斜他」です。3つの施工箇所に分かれた40,000m2の広大な山肌に植生基材を吹付けていく工事で、工法は「有機質系」と「土砂系」の2種類になり、山頂側の下地の堅い岩盤箇所には枠を張って有機質系、麓側の勾配の緩い地山に土砂系と、土質によって吹付の方法が変わります。
天候には恵まれているようで、日中は晴れて夜中に雨が降るので作業は順調に進み植生基材もよく育つそうです。現在は山肌が剥き出しで寂しい状態ですので緑化が楽しみです。
植生基材の設置自体は機械を使って行っているようですが、急勾配の斜面に命綱をつけて作業を行っている作業員の方を見ると身のすくむ思いです。くれぐれも無事故無災害で竣工を迎えられるように願っています。お忙しいところありがとうございました。


厚真タキノサワ砂防
工事名称:タキノサワ川外災害関連緊急砂防工事(繰越)
施工場所:勇払郡厚真町
施工期間:R1.5.30-R2.8.17
現場担当者:川西 耕太、牧野 宏俊

続いて向かったのは土砂災害の防止・軽減を目的とした「厚真タキノサワ砂防」の現場です。施工箇所は2工区に分かれており、今回の視察では少し入り組んだ山奥にある方の現場に案内して頂きました。
工事が始まったのは去年からで、今回訪問した箇所は8月末、もう一箇所は9月末までの予定だということで、訪問時には綺麗にコンクリートが打ち付けられた砂防堰堤を見ることができました。とはいえ地盤改良等の絡みの遅れや法面や道路の整備等、多岐にわたる工事が残っており現場は忙しく稼働していました。
もう一箇所の現場含め無事竣工を迎えられることを願っています。お忙しい中ご協力ありがとうございました。


厚幌導水路東和下流
工事名称:勇払東部地区厚幌導水路東和下流工区災害復旧工事
施工場所:勇払郡厚真町
施工期間:R2.4.17-R3.2.5
現場担当者:今野 崇志、中田 浩也(笹田組)

次の現場は「厚幌導水路東和下流」になります。施工箇所は2工区に分かれ地震によって壊れたそれぞれ約100mと200mの農業用水用のパイプラインの復旧を行います。
既存のパイプは震災前年に通水試験を行い、翌春から本格供用というところで地震の被害に遭ってしまい、再度全線の調査を実施したそうです。再利用できる箇所もあるそうですが、今回の工事区間のように管が外れてしまったり、数m浮いたり沈んだりしてしまっています。訪問時には先に始めている約100mのパイプライン復旧工事の方で掘削された地中に山留の設置工事が行われており、地上には撤去されたパイプがまとめて積まれていました。
事務所で話を伺っている所に、以前中山組で働いていた棚村さんがいらっしゃり、思いがけない再会と元気そうな姿に中山社長も喜んでいました。
9月中頃にもう一工区の施工も始める予定ということで、ますます大変になることと思いますが無事故無災害で竣工を迎えられるよう願っています。お忙しい中ご対応いただきありがとうございました。


厚幌導水路美里外
工事名称:勇払東部地区厚幌導水路美里工区外一連災害復旧工事
施工場所:勇払郡厚真町
施工期間:R2.4.17-R3.1.29
現場担当者:村上雄一郎、倉下 勇次(笹田組)

本日最後の現場は「厚幌導水路美里」の現場です。先ほど紹介した「厚幌導水路東和下流」と同じく、農業用水用のパイプラインの復旧工事を行っています。こちらの現場でも既存の管は撤去し約200m、並列でそれぞれΦ2000㎜とΦ1350㎜の2本の管を設置していくそうです。訪問時には鋼矢板の打設作業と、町道の横断部分で掘削部が深くなってしまう箇所の鋼矢板をもたせるための地盤改良工事が行われていました。
こちらの現場に限ったことではないですが、新型コロナウィルスの影響で使用する管の搬入が2ケ月ほど遅れているものの、実際に現場を案内して頂いた際には鋼矢板を打設するためのクレーンや地盤改良により排出された汚泥を吸い込むバキュームが稼働し、大変活気に溢れていました。
今回の現場訪問では全て一昨年におきた北海道胆振東部地震での被害の復旧工事ということもあって、近隣住民の方々が安心して暮らせるよう現場に従事している皆さんには安全に留意し無事故無災害で竣工を迎えられることを願っています。お忙しい中ご協力ありがとうございました。