中山社長の現場視察NO.130  北海幹線栗沢耕成工区→栗山町継立ため池→厚幌導水路豊丘中央→苫小牧勇振改良→苫小牧有明災害復旧

中山社長の現場視察NO.130  北海幹線栗沢耕成工区→栗山町継立ため池→厚幌導水路豊丘中央→苫小牧勇振改良→苫小牧有明災害復旧

 平成29年10月11日、土木5現場の社長現場視察が行われ、同行いたしました。残念ながら天候に恵まれず後半3現場は雨でしたが、普段会うことのできない現場担当者10名に工事概要等説明していただき、農業・ため池・道路・海岸等いろいろな種類の土木工事の大変さ、面白さを理解することができました。(各現場担当者のみなさん、ご協力ありがとうございました!)
(安全・ISO部 本庄千明)

北海幹線栗沢耕成工区
工事名称:北海地区 北海幹線用水路栗沢耕成工区工事
施工場所:岩見沢市栗沢町
施工期間:H29.7.25~H30.3.28
現場担当者:澤田 惇史・池本 洋平

最初の視察は岩見沢市です。北海幹線用水路は赤平市から取水しており、古くなった既設農業用水路を撤去し、施工延長590mを新しく整備します。現在の作業は、鉄筋を組んで型枠を取付、今後は生コンクリートを打設し用水路を作る工事を進めていきます。
コンクリート打設の半分以上が降雪期に行う予定なので、打設や養生にかかる手間が多く大変だそうです。
また、周辺住民の方から降雪量が非常に多い地域であるという話を聞き、心配が絶えないとのこと、社長も冬期施工が大変になることを心配されていました。


栗山町継立ため池
工事名称:農地防災 継立ため池1外1地区 61工区
施工場所:夕張郡栗山町
施工期間:H29.7.18~H30.2.20
現場担当者:山田 貴志・小笠原公輝

この工事は64年前に造成された、地域の農地に水を供給するため池施設の耐震改修と工事用道路の整備で2年計画の1年目施工です。
現在は水を抜いて上流工事用道路を施工中とのことです。ため池といっても小さいダム工事のようなもので、雨が降ると山中の水が集まり工事ができない日があり、また、使用する機械等は日々堤体より上に待避する形を取るので通常の工事より、1・2割程度のロスがあるそうです。
これから掘削し既設構造物の改修に入りますが、新規に作るより施工条件が厳しく、来年春にはため池として活用するので、冬期間にコンクリート構造物の施工し、機能を一時回復します。
ため池の耐震改修工事はこの現場が初の事業で、各関係機関の視察や新聞の取材なども多く注目されています。


厚幌導水路豊丘中央
工事名称:勇払東部(二期)地区厚幌導水路豊丘中央工区工事
施工場所:勇払郡厚真町
施工期間:H29.7.1~H30.3.20
現場担当者:西股 正・木村満岐夫・富居 功(笹田組)

この工事は農業用地の湛水被害・過湿被害を軽減し、農業生産安定の目的とする厚幌導水路建設工事です。訪問時は収穫を待っての着工前で現場を見ることはできませんでした。
勇払東部二期工区の用水路は総延長63.1km、当社施工は当初、豊丘中央工区の1.331mでしたが、現地踏査の結果一部減工、また約7㎞上流側の豊沢共栄線工区の203mが増工になり、内容が一変したことで、施工分担及び着手前の照査を綿密に行っているそうです。
今後は1工事で2現場分を担当することになり、施工管理をする上では厳しい環境となったのですが、怠ることなく管理体制を強化し、無事故で竣工できるよう努めていきたい、と説明してくれました。


苫小牧勇振改良
工事名称:一般国道36号苫小牧市勇振改良工事
施工場所:苫小牧市
施工期間:H29.4.3~H30.3.28
現場担当者:小田桐 健・牧野 宏俊・渡部 力(笹田組)

午後は苫小牧市に移動しました。この工事は国道36号線の老朽化した勇振橋の架け換え工事です。
施工区間は道路440m・橋梁14m、3年計画の工事のうち2年目で、訪問時は道路を切り替え、ボックスカルバート基礎の地盤改良を行っていました。
施工箇所は現道及び歩道に隣接しており、施工ヤードが非常に狭いため安全管理には特に気をつかい施工しているとのことです。交通量の多い国道、港が近いため大型車も多く、すぐ横を通りぬけていきます、工事車両の出入りの時は大変と思いました。


苫小牧有明災害復旧
工事名称:胆振海岸苫小牧市有明1丁目3番地先災害復旧工事
施工場所:苫小牧市
施工期間:H29.3.3~H30.2.23
現場担当者:川西 耕太・砥石 康則・金海 博(笹田組)

最後の現場は、昨年8月の台風による高波で被災した堤防護岸基礎石の復旧・補強工事です。大きなブロックを海中へ設置、連結して潜水士が確認します。延長450m・約3,200個のブロック、進捗状況は25%ほどとのことでした。
当社ではめずらしい海岸の工事は大変苦労の多い現場のようです。太平洋側での施工のため、夏場は台風、低気圧の影響でうねりが取れず作業稼働日が少なく、そのため休日出勤が多くなったり、潮位の変化により作業時間が変更するため、早出作業が多くなるそうです。
波の影響で作業中止となる事が多く、訪問時も設置作業は行っていませんでした。すぐ近くは住宅街で振動・騒音・防塵対策に気を配っているそうです。