説明責任と信頼回復

説明責任と信頼回復

株式会社中山組創業80周年記念座談会 №7

説明責任と信頼回復

  • 社長

    イメージが悪くなっているという話しがあったけど、建設業そのものへの信頼回復ということで、この間皆にメールを送ったんだけど見たかな?反応が返ってきたの3人だけだもんな。受信確認はしないようにしているからね。それをやると誰が見たか見ないか全部わかっちゃうからさ。

    前に聞いたら社長に返事出してもいいんですかって言った人もいたから、今度は返事待ってますって 書かないとだめだな。

    それで、そのメールに書いた内容は、九州地方整備局延岡河川国道事務所の話なんだけど、工事は河川関係で、そこでの説明責任と信頼関係という例でね。

    そこでは、発注者も一生懸命なんだよ。発注者側に直接跳ね返ってくることでもあるし、こっちだけ先走ってもどうしようもないし、説明責任をきちんと出来ることは、特に公共工事に関しては大事なことだろうね。

    民間 工事の場合は、何でここにこれを建てて、どうするって分かってやっているのはあたり前の話しだけど、官庁工事の場合分かっているのは発注者だけで、ろくに説明してないこととかがあるからね。

    そこの現場 では、A4サイズの会報作って発注者と一緒に近隣に配ったりとか、町内会長だとかのまとめ役の人ときちんと話をしたりとか、そういう例でいいレポート送ってきたんだよ。 現場周辺人ぐらいにはせめて公共工事を納得してもらわないとね。

    他にもこれから建設業自体をどうしたいとか、どういう仕事したいとか聞いてみたいね。皆も同じように不安もってやってるからさ。世の中の流れに流されやすいというか、これからは土木が間違いなく減っていくし、民間で利益出すのは至難の技だし。右肩上がりの一番いい時代に過ごして定年を迎えた人っていいよな(笑)。差別化してこの会社は残っていく、この会社は退場しなさいって流れがどんどんでてきて いるからね。

  • 渡辺

    最近よく新聞でもPFIのことが載っていますけど、PFIについてはこれからどうなるんでしょうか?

  • 社長

    うちが仙台でやったのはPFI的という取り組みなんだけど、 きちんとしたPFI法に則ったものって凄く難しいんだよ。瀬戸くんの案、高木くんの案、自分達の考えたことが全てオープンにされる。もしそれが落ちたとして、高木くんの案を西奥さんが他に使って出すことも 出来るというわけさ。でもそれに対する保証は何も無い。そういう面でオープンにするという前提の元でだけど、自分のノウハウなどの問題もあるから、それは秋口を目途に会社に研究会を作って、来年度に向けて組織化しようと思っている。取り組むことは間違い ないよ。今までは個人レベルでやってたから、それを会社として取り組んで行く方向で考えている。

  • 西奥

    現場の女子の採用はこれからもあるんですか?

  • 社長

    採れればね。やっぱり面接の対応だよ。最初から女の子は大変ではないかなというのはあったけど、西奥さんぐらい根性はあるかもしれないな(笑)。男性と一緒に仕事するのはいいんだけど、あんまり無理しないように、それだけが心配でね。去年から新入予定の研修をやっているけど、何日間かでも現場 に行ければ雰囲気も分かるだろうしね。でも昔だったらすぐ辞めてたかもしれないな、こんな汚いところではって(笑)。

    しかし今年はうちの会社始まって以来だよ一次面接なんてやったの。土木だけで26人は来たんじゃないか?どういう基準で会社選んできているのか 分からないけど、土木でこんなに来たの初めてだろうな。