江別登満別排水路

江別登満別排水路

工事名江別南地区登満別排水路中の月工区外一連工事
発注者札幌開発建設部
施工者(株)中山組
施工場所江別市
工 期平成26年3月26日~平成27年2月27日


工事概要

(その1工区) 施工延長 L=1360m、護岸工 A=7600m2、
支線用水路工 L=160m、流入工 N=15箇所、
管理用道路工 L=1900m
(その2工区) 施工延長 L=440m、護岸工 A=5200m2、
橋梁工 N=2箇所、上部工 PC単純中空床版桁、
下部工 逆T式橋台、基礎杭工 鋼管杭、流入工 N=6箇所、
管理用道路 L=200m

現在、中山組で施工中の晩翠地区の3現場(遊水地排水門、南8線周囲堤、西17号樋門撤去)の川向かいにあるこちらの現場は、江別登満別排水路の現場です。この工事の目的は江別市、北広島市にまたがる農地を対象に地盤沈下の進行や通水能力不足による農地の湛水(たんすい)、過湿被害を解消すべく排水路を整備し、土地生産性の向上により農業経営の安定を図るというものです。現場は2箇所に分れており、いまは現場事務所ほど近くの「その2工区」をメインに施工していたので、先にお話を伺いました

こちらの工区は440mの水路を改修する工事で、既存の水路の底には古いブロックが敷き詰めてありました。廃棄するとなると費用もかかる上に、「盤膨れ(ばんぶくれ)」という地盤が盛り上がる現象が起きるため、一度取り払ったブロックを選別・綺麗に洗浄し、布団かごに入れて水路の底に戻す他、水路の曲線部に護岸用として再設置するのだそうです。驚いたのは、再利用するブロックの個数がなんと8万個もあり、洗浄及び設置をすべて作業員が手で行ったそうです。かなりご苦労されたのだと思います。本当にお疲れ様です。

既存の水路から再利用可能なブロックを仕分け

フトンカゴに入れて水路の底へ再設置しました

水路の底を掘削する為の、0.7m3スーパーロングバックホウです。アームが通常よりも長い仕様となっています。わかりますか?

この写真が「その1工区」起点近くにある登満別排水機場です。

平成24年に中山組が「江別南地区 登満別排水機場下部工事」として受注し、佐藤聡也課長が担当されました。

写真では水路の水が見えませんが、実は排水機場まで水路が続いています。

左から田中課長、春木さん、能代谷さん、新人の工藤くんです。

農作物の収穫が終わる9月頃から取り掛かる予定の「その1工区」も見せて頂きました。施工延長が1360mもある上にパッと見ただけでは水面は全く見えず、水路内に植物が生い茂っており、排水路が充分に機能していないのかなと思いました。これから冬期間の施工もあり、何かとご苦労されることが多いと思いますが、完成まで頑張って頂きたいと思います。取材当日は台風直撃の風雨にも関わらず、能代谷さんには親切丁寧に説明して頂きました。ご協力本当にありがとうございました。